ご 挨 拶

NPO法人高崎第九合唱団 団長 赤羽洋子
2023年高崎第九合唱団は50周年の節目を迎えました。 半世紀に亘る長い年月よくここまで来られたと感慨一入です。2020年突然降って湧いて、いまだ継続している新型コロナウイルス問題で合唱活動は大難問に直面し戸惑うばかりの3年間でした。しかし「音楽を愛する心」はどんな問題にも立ち向かう情熱と勇気と団結力を与えてくれました。今だからこそ伝えたい感動、熱意をお客様にお届けしたい一心に勝るものは有りません。50年の活動の中で全国唯一開催された2020年コロナ感染下での第九演奏会が印象的でした。無謀とも思われた演奏会は感染予防に最大限の配慮をして人間の叡智がコロナに立ち向かった事実を表明し大成功の内に幕を閉じました。
記憶も新たな今年1月15日にウクライナ国立歌劇団と共演しての第九演奏会では芸術劇場を埋め尽くした1800人の観客によるスタンディングオベーションの鳴りやまない中、感動の嵐で胸を熱くしウクライナの戦争終結と世界平和を祈り、訴える事が出きました。この共演も国内一か所だけ開催され、団結力の賜物として高崎第九の歴史に刻まれました。
新たな目標は「ウイーン楽友協会・黄金の間」での第九演奏会です。「音楽に国境は無い」を合言葉に民間による国際交流演奏会も回を重ね、単独合唱団として今年10回目のヨーロッパ公演になります。Beethovenが第九を作曲した街ウイーンで第九を歌う事は彼がこの街を愛して作曲した気持ちを理解するのにこれ以上の方法は無いと信じております。
2019年には高崎市の新ランドマーク芸術劇場「こけら落とし」を高崎第九合唱団と群響の演奏会で迎えられた事も大きな財産になりました。
今年の50回記念第九演奏会では直接肌で感じたBeethovenの心をお伝えすべく今までとはひと味ランクアップした第九をお届けできると確信しております。12月9日(土)10日(日)の2回公演としてお客様のニーズにお応えすべくチケットも入手し易くいたしました。
50年集大成の第九を通してこれからも更なる飛躍を心に期して前進してまいります。