― 第51期に寄せて・新たな一歩 ―
NPO法人高崎第九合唱団 団長 赤羽洋子
6月13日(木)第51期がスタートしました。 去る5月19日 メイコンで芸術劇場を埋め尽くした満席のお客様と歌った感動的な 2000人の第九演奏では会場全体の歌声が大きなうねりとなって人類の平和と希望と勇気を歌いあげた瞬間でした。そして昨年11月音楽に国境はない、を合言葉に民間による国際交流としてウィーン楽友協会で歌声を響かせ、50周年事業は全て大成功の内に完結しました。 半世紀に渡り歌い続けた歴史の重みと最初の一歩を踏み出して下さった先人に思いを馳せ感謝の気持ちを噛みしめました。
そして迎えた今年の発声式ではメイコン成功の感動と相まって150人を超す団員の熱気に包まれていました。 今年のテーマは1824年5月7日 ウィーンで第九が初演されてから「200年記念イヤー」さらに、1924年1月26日東京芸大に於いての「日本初演100年イヤー」に当たります。 高崎第九合唱団は昨年その記念の地で演奏して来た実績と自信の上に立った第九をお届けしてまいります。歌い続けた50年の重みの上に立って、 新たな歴史を築き未来を見据えて合唱団の発展と実力の向上に全団員で取り組む覚悟を再認識することは、今、私達に求められているところです。
今年の演奏会は12月8日(日)芸術劇場大劇場で現田茂夫マエストロとの10年振りの共演になります。第九は歌えば歌うほど遠い星空の彼方に行ってしまうような難しさと向き合わなければなりません。まずは「自分は歌えると言う自信」を取り除く事から「新たな一歩」を踏み出しましょう。新たな気持ちで練習に臨むことで、第九をもっと奥深く理解できるはずです。
戦争と言う言葉が無くならない悲しい世界ですが、こうした時こそ「歓喜の歌」に希望の光を見出し世界中の人々と平和を希求し、人類の未来に捧げる祈りとして歌い続けましょう。
~~~高崎第九合唱団では共に活動する仲間・新入団員を募集しております~~~
高崎第九合唱団の新たな目標は2026年10月パリ公演です。
ジャン・コクトーの名言「パリは目の都」「ウィーンは耳の都」パリの空の下、セーヌ河畔を散策しながら音楽と平和を語り合い、
焼失から不死鳥の如く蘇ったノートルダム寺院で世界平和の祈りを捧げ情熱と団結力で前進していきましょう。
これからも「音楽のある街・高崎」の合唱団としての誇りを胸に未来に向かって歌い続けて参ります。