
高崎第九合唱団 団長 赤羽洋子
去る5月25日、メイコンサートが大劇場に1850人のお客様をお迎えし大好評の内に幕を閉じました。
6月12日発声式。今年もまた「第九」の練習が幕を開けました。初回練習には160名近くもの方々がご参加くださり、受付には手続きの列が出来、会場はまるで音楽への情熱が咲き誇る花園のようでした。久しぶりの団員登録をされた方と交わす挨拶の笑顔、少し緊張した初入団の方、どれもが52周年第九の始まりにふさわしい、団の温かさと音楽の力を感じる明るく希望に満ちた時間でした。
半世紀を超える歳月のなかで、幾度ものステージが紡がれ、世代を越えて響き合ってきたハーモニー。毎年新鮮な気持ちでBeethovenと向き合える幸せを噛みしめる、それはまるで時の川をゆったりと流れる音の記憶のように、今の私たちの胸の奥にも確かに息づいています。
毎年12月、高崎の暮れの風物詩として鳴り響く「歓喜の歌」。その高らかな旋律に、どれほど多くの想いが込められてきたことでしょう。平和、喜び、希望、祈り・・・Beethovenの音楽に託されたそれらの感情を、私たちは今、52年目の仲間たちと共に再び歌い上げようとしています。
練習の日々は決して楽な道のりばかりではありませんが、音をつなぎ、心を重ね、声を重ねる、そこから生まれる小さな感動、うまくいった瞬間の静かな達成感、そして仲間と分かち合う音楽の歓びが、私たちの心をそっと照らしてくれます。
どうか、この旅路を心から楽しんでください。音符を追うだけではなく、その先にある感情や景色を感じながら、自分の声を大切に育てていきましょう。そして本番の日、舞台の上で響く一人ひとりの想いが、客席をあたたかく包み込むような、そんな「歓喜の歌」をご一緒に奏でられたらと願っています。
ご一緒に歌われる新入団員を募集しております。今年の演奏会は12月14日(日)芸術劇場大劇場で「矢崎彦太郎マエストロ」指揮での公演です。
さあ、52年目の新しい第九が、今ここから始まります。未来への希望を胸に、華やかで壮大で詩のようなハーモニーを紡いでまいりましょう。
~~~高崎第九合唱団では共に活動する仲間・新入団員を募集しております~~~
これからも「音楽のある街・高崎」の合唱団としての誇りを胸に未来に向かって歌い続けて参ります。