NPO法人高崎第九合唱団 団長 赤羽洋子
2024年は音楽界において特別な意味を持つ年でした。
Beethovenの「第九」初演から「200年記念イヤー」と言う節目を迎え、私たちは改めてこの名曲の素晴らしさ、そして音楽が人間にもたらす力について学び、考える機会になりました。「第九」は単なる楽曲ではなく、共に歌う事で生まれる絆や感動そして希望の象徴として、多くの歌声が、世界平和を願う特別な場面で演奏されて来ました。
高崎第九合唱団は創立から51年の歴史を刻み、新たな第1歩を踏み出しました。半世紀の長きに渡り「第九」を歌い続けた団員の結束力と熱意、それを支えて頂いたお客様へ感謝の気持ちを捧げ、これを機会に第51回演奏会では50年間歌い続けて来た歌詞を新しく口語に代えての演奏に挑戦しました。
元旦に楽友協会からテレビ中継された「ウィーンニューイヤーコンサート」、今年はヨハンシュトラウス生誕200年で「美しく青きドナウ」も一段と華やかな演奏でした。一昨年あの素晴らしい黄金の間で「第九」と「ドナウ」を歌った実績と自信に多くの団員は感動と胸の高鳴りを蘇らせておりました。
次の目標は2026年10月パリ公演です。ジャン・コクトーの名言「パリは目の都」「ウィーンは耳の都」パリの空の下、セーヌ河畔を散策しながら音楽を語り合い、焼失から不死鳥の如く蘇ったノートルダム寺院で祈りを捧げ、情熱と団結力で前進して参ります。パリ公演は私たちにとって更なるステップアップとなり、より多く「第九」の素晴らしさを伝える機会になります。
地球上に戦争や紛争が後を絶たない悲しい現実ですが、こうした時こそ「歓喜の歌」に希望の光を見出し人類の未来に捧げて歌い続けます。
年頭にあたり「音楽のある街・高崎」の合唱団としての誇りを胸に新たな夢と未来に向け、51年のキャリアに立つ高崎第九合唱団は音楽の光が皆様の心に明るく灯りますよう前進して参ります。
~~~高崎第九合唱団では共に活動する仲間・新入団員を募集しております~~~
これからも「音楽のある街・高崎」の合唱団としての誇りを胸に未来に向かって歌い続けて参ります。